人魚の像

人魚の像は、「世界三大がっかり観光スポット」などと揶揄されるそうです。
そうであるならば、ぜひ見ておかなければならないという気持ちで、この人魚の像を見に行きました。「世界三大がっかり」であるならば、どれほどがっかりさせられる気持ちになるか?ということを確かめることは、とても意義があることだろうと思えたからでした。
人魚の像は、中心街、ストロイエあたりから歩いていける距離のところにあります。
散歩がてらに歩いていきました。
この人魚の像の周辺は、静かな公園になっていて、また、海に面していることから実に風光明媚な場所でもあります。

さて、実際に見た人魚の像ですが、なるほど、世間の人が言うほど、がっかりさせられなくもないなあという感じでした。しかし、ひどく感動して着ている衣服が涙でしとどに濡れるというほどのモニュメントでもありませんでした。
ちょっと、驚いたのは、この人魚の像が、水辺のすぐ近くに、水辺から2メートルくらいのところにポツンと存在していることです。
遠くから人魚の像をみると、たしかに像が存在しているのがみえるのですが、だだっぴろい海岸線に、この像がある風景というのは、ある種、不思議な感覚を催させるものです。
何であれ、コペンハーゲンに来て、人魚の像をわざわざ時間を割いて見に行くことはそれほど悪いことではない、というのが僕の感想です。

帰国してから、「僕は(私は)コペンハーゲンで人魚の像をみた!」と人に自慢できるという直接的な効用もありますが、それだけではありません。
さきにも述べましたが、この人魚の像の近辺は、素晴らしい公園になっています。
また、海岸沿いの遠くに目を向けると、港独特の風景がそこにはあります。工場が遠くに見えます。軍艦らしき大きな船の姿もありました。
コペンハーゲンの魅力の一つは、「のどかさ」であると思いますが、人魚の像をみにくることによって、「のどかさ」を体感できるのです。きっと、これは素晴らしい体験であるに違いありません。